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GW最終日、全国で帰省ラッシュ!渋滞のリアル

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この記事の要約

2025年のゴールデンウィーク最終日、各地で帰省ラッシュがピークを迎えた。新幹線、高速道路、空港など、あらゆる交通機関が混雑。SNSでは現地の様子を伝える声があふれ、再会の余韻と別れの寂しさが交錯する1日となった。家庭を持つ筆者の視点から、その喧騒の裏にある家族の温もりと日常への切り替えについて綴る。

GW最終日、全国で帰省ラッシュの波

2025年5月5日、こどもの日。そして、今年のゴールデンウィーク最終日。連休の終わりに伴い、日本全国で“帰省ラッシュ”がピークを迎えました。私自身も家族で地方の実家に帰省していたのですが、午前中の時点で駅も高速道路も、すでに「混雑」の表示が目立ち、まさに“人の波”に飲み込まれそうな状態でした。

例年通り、上りの新幹線や高速道路の交通量が激増。特に東海道新幹線では、自由席に長蛇の列ができ、東京駅では駅員の方々が「危険ですので一列でお並びください」と繰り返しアナウンスしていたのが印象的でした。

久しぶりの長期休暇だった方も多かったのではないでしょうか。2025年のGWは土日がうまく重なったため、10連休近く取れた方もいたようで、「久々にゆっくりできた」という声も聞こえましたが、反面「帰るのがつらい……」という投稿もSNSには多く見られました。

以下に、Xで見かけた声をいくつか紹介します。

「新幹線激混み…GW最終日ってわかってたけどこれは予想以上」

「高速の渋滞40kmって何?!今どこにいるのかわからなくなってきたw」

「駅のホームで泣いてる子ども見たら自分も泣きそうになった…GW終わっちゃうね」

こうした声に触れるたびに、GWという時間がいかに多くの人にとって「家族との再会」や「非日常の癒やし」であったかが伝わってきます。

各交通機関の混雑状況と影響

今回の帰省ラッシュでは、特に鉄道と高速道路の混雑が目立ちました。JR東日本によると、5月5日の上り新幹線は早朝から満席が続き、午後3時以降はグリーン車や指定席のキャンセル待ちすら出ていたそうです。

飛行機についても、羽田空港や伊丹空港では、保安検査場に長い列ができ、搭乗に遅れる人が続出。中には「飛行機に間に合わなかった」という悲しい報告もありました。

また、高速道路では東名高速や中央道で最大40km以上の渋滞が確認され、NEXCOの担当者も「GW最終日としては想定以上の混雑」とコメントしています。

とりわけ、子連れ家族の移動は大変だったようで、私も例外ではありませんでした。途中のサービスエリアで「トイレ行きたい!」と騒ぎ出した息子に、慌てて急停車した経験も……。けれど、そうしたトラブルすら、今となっては少し微笑ましく思えるから不思議です。

現地からの声とSNSの反応

2025年のGWは、国内旅行が再び盛り上がりを見せた年でもありました。観光地の賑わいと比例するように、SNSでも「GW旅行」や「帰省中」のハッシュタグが飛び交い、そのフィードには全国各地の名所やグルメ、家族団らんの様子が溢れていました。

なかでも、帰省ラッシュの中で多くの人が共感し合っていたのが、「別れ」の場面です。ある投稿にはこうありました。

「おばあちゃんに“また来年も元気で来てね”って言われた時、涙が止まらなかった」

私も、帰り際に母が持たせてくれた手作りの惣菜を車の中で食べながら、思わずこみ上げてくるものがありました。年を重ねるごとに、親のありがたさが身に染みて感じられるようになったのは、家庭を持ったからこそかもしれません。

そしてXでは、こんな投稿も注目を集めていました。

「GWって“家族のありがたみ”と“現実の厳しさ”が交差する瞬間なんだよね」

「マジで新幹線で涙腺崩壊した。親が手を振る姿が忘れられない」

「GW明けの出勤が一番つらい説、あると思います」

こうした投稿を見ていると、自分だけが特別な感情を抱えているわけではないんだな、という安心感すら覚えます。GWが終わるという事実が寂しいのではなく、“非日常”に別れを告げ、また日常へと戻る覚悟が試されているような気がします。

「また来年」家族との別れにこめる思い

「また来年」。その言葉には、未来への希望と、再会を願う強い思いが込められています。

私の父は70代。実家を出た後も、GWやお盆に帰省を続けてきましたが、年々体力の衰えを感じるようになり、ふと「これが最後かもしれない」と思ってしまうこともあります。そのため、1回1回の帰省が、かけがえのない時間になっています。

今年のGWも、そんな思いを抱えながら帰ってきました。子どもたちは祖父母と庭でシャボン玉をしたり、地域の祭りに連れて行ってもらったり、大はしゃぎ。一方で私は、母と一緒に台所に立ち、料理の味付けを教わりながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。

帰りの車内で、後部座席の子どもが「じいじとばあば、また遊ぼうね」とつぶやいた瞬間、妻と目を合わせて微笑んでしまったのは、きっと私たちだけじゃないはずです。

GWの最終日は、単にカレンダーが終わるだけの日ではなく、「家族との時間の終わり」と「日常の始まり」をつなぐ、大事な節目の1日だと思います。

だからこそ、今日のような帰省ラッシュは、物理的な混雑以上に、心理的な“節目”として、多くの人の胸に刻まれるのではないでしょうか。

筆者自身も、今こうしてパソコンの前でこの文章を書きながら、「来年もきっと、帰省したいな」と自然に思える自分がいます。

また来年のGWが、今日のようにたくさんの笑顔と再会の涙にあふれることを、心から願いながら。

帰省ラッシュに揉まれながらも、すべての人がそれぞれの場所に無事帰り着いて、明日からの日常へと戻っていけますように。

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