マクドナルド「ちいかわ」ハッピーセット、予想外の早期終了にSNS騒然!

この記事の要約
2025年5月、マクドナルドのハッピーセットで「ちいかわ」と「マインクラフト(マイクラ)」とのコラボ商品が販売され、全国で話題となった。しかし予想を超える人気と転売目的の買い占めが相次ぎ、多くの店舗で販売初日または数日での早期終了が発表される事態に。SNS上では落胆や怒りの声、フードロスへの懸念も噴出。
導入:人気キャラ×マクドナルド=社会現象
「朝5時から並んだのに買えなかった」「40人待ちでおもちゃがすでに終了してた」—— これは2025年5月、マクドナルドで実際に起きた出来事だ。
今回のハッピーセットは、人気キャラクター「ちいかわ」と「マインクラフト(マイクラ)」とのコラボ。発売初日から全国で大混雑となり、SNS上では“戦争”や“狩り”といった過激な言葉まで飛び交った。
それほどまでに注目を集めたこのハッピーセットが、予想外のスピードで早期終了。中には発売初日で完売となる店舗も続出し、Xを中心に大きな波紋が広がった。
話題の概要:数日で完売、SNSは騒然
マクドナルドは「ちいかわ」と「マイクラ」のコラボを2025年5月16日から開始。第1弾のぬいぐるみ型おもちゃやステッカーが全国のマクドナルドで展開された。
しかし、あまりの人気により多くの店舗で在庫が枯渇。公式サイトでは販売期間を前倒しで終了する旨が発表され、ファンの間では「また買えなかった…」「転売ヤーのせいで本当に欲しい人が手に入らない」との不満が爆発した。
X上では「#ハッピーセット」「#ちいかわ完売」「#転売やめて」がトレンド入り。混乱の様子を記録した投稿には、1万件を超えるいいねがつくなど、社会現象とも言える反響を呼んだ。
背景と構造的分析:転売・フードロス・供給設計の課題
今回の早期終了の背景には、主に3つの構造的問題がある。
① 転売目的の大量購入: 発売初日からメルカリなどのフリマアプリでは、定価の2〜4倍の価格で出品されるケースが相次いだ。購入制限は「1人4セット」までに設定されていたが、複数人での“ローテ買い”や店の目を盗んだ再購入が横行。企業側の監視体制の限界が浮き彫りとなった。
② 食品ロスの発生: SNSでは「おもちゃだけ取って食べ物は捨てる動画」が投稿され炎上。ハッピーセットという本来“子ども向けの体験商品”が、転売屋の手により“パーツ取りの対象”に成り果てた現実が、倫理面でも多くの批判を浴びた。
③ 需要予測と供給のミスマッチ: ちいかわ・マイクラという“二大人気キャラ”を同時投入したことで、需要が加速度的に膨張。過去コラボと比較しても規模が大きく、結果として供給が追いつかず早期終了に至った。
類似事例と海外比較:問題は繰り返されている
2023年の「ポケモンハッピーセット」も、販売初日に完売が相次ぎ、転売と食品廃棄が問題となった。2024年には「スパイファミリー」とのコラボでも混乱が発生し、「対策されていないのでは」と疑問視される声もあった。
一方、海外のマクドナルドでは、人気コラボの際にオンライン予約制や事前抽選を導入する例も見られる。たとえばカナダやシンガポールでは「事前にLINE連携で予約→決済→店頭受取」といったシステムを導入し、混乱を緩和している。
日本でも、人気企画の再販時にはこうした「デジタル整理券」の導入が検討されるべきだろう。
記者の視点:Z世代カルチャーと“推し活経済”の功罪
私はZ世代の記者として、「推し活」や「グッズ争奪戦」が当たり前になっている現代を肌で感じている。今回の件は、「かわいいから欲しい」「推しキャラだから買いたい」と願う純粋な気持ちが、一部のモラルなき行動により踏みにじられたと感じた。
“グッズは推しへの愛の証”。だからこそ、正規の方法で手に入れたいという想いが強くなるのだ。
企業にとっては「売れた=成功」かもしれないが、ファンとの信頼関係を築くには「誰が手にできたか」も重要である。今後、企業はファンの想いに寄り添った設計が求められる。たとえば「事前に予約できる」「抽選参加者には再販案内が届く」などの“配慮設計”がスタンダードになっていくべきだ。
あなたは、この事態をどう捉えますか? “推しを大事にしたい気持ち”が、“買えなかった悔しさ”に変わるとしたら、 私たちのカルチャーは、少しだけ間違った方向に進んでいるのかもしれません。
Q&A:読者の疑問に答えます
Q1:第2弾はあるの?
A:あります。5月23日(金)より、「ちいかわ×マイクラ」第2弾が展開予定。ただし第1弾同様、早期終了の可能性があるため早めの確認が推奨されます。
Q2:どこで再販情報をチェックできる?
A:マクドナルド公式アプリまたは公式Xで逐次アナウンスがあります。週末は混雑が予想されるため、平日朝の情報確認がベターです。
Q3:転売対策は強化されるの?
A:現状、大きな制度変更は未発表です。とはいえ、今回の騒動を受けて今後の販売方式や数量制限が強化される可能性は高いでしょう。
まとめ:楽しさと公正さを両立させるために
ハッピーセットは「子どもたちに楽しい体験を届ける」という原点がある。しかし現在、それが“転売戦争の舞台”になってしまっている現状に、多くの人が疑問を抱いている。
正規の手段で欲しい人の手に届く——そんな当たり前のことを、もう一度大事にしたい。
ファン、企業、社会。それぞれの「推し活との向き合い方」が、今まさに問われている。