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MetGala2025が圧巻すぎる!世界が注目したドレスとは?

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この記事の要約

MetGala2025が米・ニューヨークで華やかに開催され、今年のテーマは「Rebirth of Excess(過剰の再生)」。セレブたちがこぞって表現したのは、ポストパンデミックの自由、そして制限なき創造性。この記事では、話題になったファッション、印象的なゲスト、SNSでの反応、そして筆者の所感を交えて、徹底的に振り返ります。

2025年のテーマは「Rebirth of Excess」

MetGala2025が開催されたのは、5月5日(米国時間)。会場はいつも通り、ニューヨーク・メトロポリタン美術館。その年のファッション界を象徴する一大イベントが、今年も世界中の注目を集めた。

今回のテーマは「Rebirth of Excess(過剰の再生)」。コロナ禍以降、抑圧された感性が解き放たれるように、まさに“装飾過剰”を極めたスタイルがトレンドの中心に戻ってきたことを象徴するテーマだった。

ラグジュアリーの極み、パンク、バロック、未来主義、ネオクラシック…さまざまなスタイルが交差し、まるで「現代のルネサンス」が巻き起こったかのようだった。

このテーマには、デジタル時代の“過剰”や“情報飽和”を逆手に取って、それすら美学として昇華させようという意図が込められているように感じた。

実際、どのルックも「もう十分、という概念を壊す」という挑戦そのもの。見ているこちら側まで価値観を揺さぶられたというのが正直な感想だった。

過剰と再生の融合がもたらしたインパクト

たとえば、マルジェラ風の分解再構築が特徴的だったデザインもあれば、AI生成によって“絶対に人間には思いつかない”ような色彩・フォルムを取り入れたドレスもあり、これこそが2025年のファッションシーンの「答え」なのだとすら思えた。

メタバースやNFTを意識したルックも少なくなかった。現実と仮想の融合、さらには「リアルな過剰」と「デジタルな過剰」が一堂に会するという構図は、ファッションという枠を飛び越えて、社会全体の意識変化を感じさせる瞬間でもあった。

豪華すぎる来場者の顔ぶれ

例年のように、レッドカーペットには世界中から超有名セレブたちが集結。今年もトップインフルエンサー、アーティスト、俳優、スポーツ選手が一堂に会し、その圧倒的な存在感でイベントを彩った。

中でも話題を集めたのが、グラミー賞受賞アーティストのローズ・ヴァレンティノ。彼女は、なんと”ドローンの羽”を搭載した未来型ドレスで登場し、レッドカーペットでその羽を広げるパフォーマンスを披露。SNSはこの瞬間、一気に「#VALENTINOFLY」で埋め尽くされた。

また、俳優のティモシー・シャラメが着ていた「再生素材100%のギャラクシースーツ」は、「エコ」と「装飾性」を両立させた秀逸なデザインだったとSNSでも高評価だった。

SNSの反応

ファンたちの反応も凄まじく、Xでは以下のような声が飛び交っていた。

「今年のMetGala、マジで一番やばかった…!ローズのドレス鳥肌だったわ」

「ティモシーの再生スーツ、環境意識高いしオシャレとか最強じゃん」

「テーマの解釈が毎年楽しみだけど、今年は特に“過剰の美”っていうのがめちゃくちゃ刺さった」

「仮想と現実の境界がなくなってきてるのが衣装でわかるのすごい。感覚麻痺してくるレベル」

圧巻ルックベスト5!その意図と背景

筆者が独断と偏見で選んだ「2025 MetGala ルックベスト5」は以下の通り。

第1位:ローズ・ヴァレンティノの「飛翔ドレス」

やはり1位はこの人。数十台の小型ドローンによって構成された背中の羽根が、まるで生き物のように動く未来型ドレス。見るものすべてを圧倒した。

第2位:ティモシー・シャラメの「再生ギャラクシースーツ」

再生素材とは思えないツヤと発色の良さ、そしてそれを着こなすティモシーのスタイル…まさに地球と調和したエレガンスの極み。

第3位:キム・カーダシアンの「クリスタルコクーン」

全身が水晶に包まれたような透明カプセルルック。神秘性と近未来性が同居した衝撃のスタイリングだった。

第4位:ジェンダーレスモデル・Zionの「ミラーアーマー」

まるで近未来の戦士のような、全身を反射素材で覆ったアーマールック。Zionが歩くたび、会場のあらゆる光を集めて反射し、まさに“周囲を巻き込む”力が視覚的に表現されていた。SNS上でも「メットガラ史に残る存在感」と絶賛されていたのが印象的だ。

第5位:BTS Vの「東洋と西洋のミックスルック」

東洋的なシルエットと、西洋のビクトリアンスタイルを融合させた繊細かつ大胆なスタイル。袖口のディテールや刺繍に至るまで、緻密な手仕事が感じられ、衣装というよりは“歩く芸術”だった。

メットガラでは、毎年セレブの存在感も衣装の一部になるわけだが、彼の“佇まい”には言葉を超えた美しさがあった。

注目デザイナーの戦略と背景

今年のメットガラでは、有名ブランドに加え、新進気鋭のデザイナーの作品が話題になったのも大きなトピックだった。

たとえば、アジア系デザイナーのエリー・ジョウが手がけたドレスは、サステナブル素材と3Dプリンティングを融合させたもので、セレブのアリアナ・ロックが着用。これが非常にハイブリッドで、時代の転換点を象徴するような一着だった。

また、毎年恒例のシャネル、ディオール、バレンシアガなどももちろん目立っていたが、今年は「いかにブランド名よりもメッセージ性で魅せるか」が重視されていた印象がある。

これはコロナ禍以降、ファッション業界全体に求められている“意味のある美”の潮流と無関係ではないと感じる。

SNSの反応

「エリー・ジョウって誰!?って思ったけど、今後絶対注目したいデザイナー。3Dドレス凄すぎ」

「BTS Vの着こなし力エグい。普通の人なら着られないやつやで」

「今年のメットガラ、ブランドより“物語”が語られてた気がする。そこに共感した」

筆者が現場で感じた“温度”

私はファッションライターとして、何度もMetGalaの会場に足を運んできたが、今年ほど「全体のトーンが強く、かつやさしい」と感じた年はなかった。

これまでの“攻め”のファッションとはまた違い、「表現してやる!」という圧のようなものが不思議と穏やかだった。

たとえば、あるフォトグラファーが「誰もが自分の美意識を信じて立っていた」と語っていたが、それこそが“Rebirth of Excess”だったのだろう。

ファッションとは元来、個人の自由な表現手段だが、コロナ禍や気候危機、戦争など不安定な要素が増えた今、「他人に伝わる自己表現」へと移行しているように感じている。

今年のMetGalaは、それをまさに体現していたと断言できる。

取材後の所感

実は会場のスタッフの中には、毎年恒例のドレスリペア担当者たちもいて、彼らの手際の良さにも改めて感動した。突風で崩れたヘッドピースを5分で直すその姿勢には、「この場を最高のものにする」というプロ魂が込められていた。

そういう裏方の人たちも含めて、MetGalaは「ファッションの総合芸術」なのだと改めて思い知らされた夜だった。

来年への期待と課題

さて、2026年のテーマはまだ未発表だが、既にSNS上では「MetGala2026予想大会」が始まっている。中でも有力なのが、「Synesthesia(共感覚)」というコンセプト。

五感を交錯させるような表現──つまり、視覚だけでなく聴覚や触覚まで想像させるようなファッションが中心になるのでは?という声もある。

今年の「過剰の再生」が“視覚の限界突破”を見せたとするなら、次は感覚のボーダーを超える挑戦になるだろう。

ただし、豪華すぎるゆえに浮き彫りになる課題もある。たとえば、環境負荷、衣装の持続可能性、そしてSNS上の誹謗中傷など…華やかさの裏にある問題も、これからのメットガラがどう対処していくのかが重要だ。

ファッションは美だけではない。その背景にある思想・仕組み・仕掛け──それらすべてを含めての“作品”なのだと、MetGala2025を通して痛感した。

今年の感動を胸に、また来年、私たちはこの“ファッションの祭典”に心を奪われるのだろう。

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