電気・ガス・スマホを見直すだけで年6万円浮く節約術

この記事の要約
副業を始める前に、まず「今の生活でムダに払っているお金」がないかを見直すことが、実は一番効率的な“収入アップ”の近道です。中でも見直し効果が大きく、すぐに成果が出るのが「固定費」の節約。特に毎月発生する電気代・ガス代・スマホ代の3大インフラは、契約内容を少し変えるだけで年間6万円以上の節約が可能です。本記事では、現役の副業アドバイザーが、初心者でも簡単にできる見直しポイントや具体的な手順、注意点をわかりやすく紹介します。
この記事の要約
「稼ぐ前に減らす」がいちばん効率的
副業を始めたい、収入を増やしたい。そう考えたときに、多くの人が「働く時間を増やす」とか「スキルを磨く」といった方向に意識が向きます。
たしかにその考えも間違っていません。でも実は、もっと手軽で、確実に“可処分所得(自由に使えるお金)”を増やす方法があります。
それが「固定費の見直し」です。
「なんだ、節約か」と思う方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
毎月、自動的に引き落とされている光熱費や通信費。意識していないだけで、実はその金額、いまの生活スタイルに合っていないかもしれません。
しかも、この3つ──電気・ガス・スマホは、比較・乗り換えをするだけで簡単に数千円単位の節約が可能です。手続きもオンラインで完結できるものばかり。実働数時間で年間6万円以上の削減が見込める“お金の自動化術”なんです。
副業や投資のように「稼ぐ」方法も重要ですが、「減らす」ことで得られる恩恵の方が、手間なく確実に家計を楽にしてくれます。
では実際にどこをどう見直すべきなのか?一緒に具体的に掘り下げていきましょう。
まずは電気代の「基本料金」を見直す
毎月の電気代、いくら払っていますか?おそらく、多くの方が「自動引き落としでなんとなく払ってる」という状態だと思います。
しかしその“なんとなく”がムダを生んでいます。
電気代の明細には大きく分けて以下の要素が含まれています。
- 基本料金(契約アンペア数に応じて固定)
- 使用量料金(使った分に応じて変動)
- 燃料費調整額や再エネ賦課金などの諸経費
この中でも、**基本料金は最も見直しが簡単で、かつ効果が大きい**部分。
たとえば、東京電力で「40A契約」から「30A契約」に下げるだけで、毎月の基本料金が約286円安くなります。年間で3,432円。これだけでランチ1〜2回分浮きますよね。
「30Aにしたらブレーカー落ちない?」と不安になる方もいるかもしれませんが、一人暮らしや共働き世帯では30Aで十分なケースが多いです。
また、最近は「新電力」と呼ばれるプランも登場しており、楽天でんきやLooopでんきなどの**基本料金ゼロプラン**を選べば、さらにお得になります。
見直す手順は以下の通りです。
- 現在の電力会社のマイページにログイン
- 契約アンペア数を確認
- 使用量が少ない月を基準に、30Aや20Aでもいけるか検討
- 可能なら変更申請(オンラインで数分)
電力自由化以降は、地域に縛られず契約先を選べる時代になりました。比較サイト(エネチェンジなど)を活用して、あなたに合った電力会社を探してみましょう。
ガス会社の乗り換えで月500〜1,000円もお得に
電気と並んで、もうひとつ見直したいのが「ガス代」です。
都市ガスを利用している場合、電力会社と同様に契約先を変更することで安くなる可能性があります。
たとえば東京ガスの基本料金は、契約プランによって異なりますが、**平均的な家庭で月1,000〜2,000円の差が生まれることも**。
最近では「電気+ガスセット割」も豊富に登場しており、電気とガスを同じ会社にまとめることで月500〜1,000円の割引が適用されます。
代表的なセット割
- 楽天でんき+楽天ガス
- ENEOSでんき+ガス
- 東京ガスの「電気もおまかせ割」
セット割のメリットは
- 請求がひとつにまとまる(管理が楽)
- ポイント還元がある(楽天ポイントなど)
- 切り替えの手続きが一括で完了
切り替え時の注意点としては、
- 賃貸物件では契約変更ができないことがある
- プロパンガスは自由化対象外の地域もある
- 違約金がかかるプランもある(※要確認)
これらを踏まえ、まずは現在の契約内容と使用量をチェック。そのうえで比較サイト(ガスチョイスなど)を使って、最適なガス会社を探してみてください。
ここまでで、固定費のうち「電気」と「ガス」の見直しで年間約3〜4万円の節約が見込める可能性があることがわかりました。
次回の後半では、意外と見落とされがちな“スマホ料金”の節約術を中心に、具体的な通信プランや「使いすぎ防止テクニック」、さらに月ごとの支出を見える化する方法まで深掘りしていきます。
「副業よりも、まずムダを減らす」ことの大切さを、さらに具体例をもとにお伝えします。
スマホ料金の見直しが節約のラストピース
さて、前半では電気・ガスという“見直しやすい固定費”について解説してきました。
この後半では、見直し効果が大きいにも関わらず、実は多くの人が「なんとなく放置している」スマホ料金について掘り下げていきます。
現在、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を使っている人の多くは、**月8,000〜1万円以上の通信費**を支払っています。
一方で、格安SIMに変えると、同じようにネットや通話を使いながらも、月1,000〜3,000円台にまで下げることが可能です。
たとえば、楽天モバイルやpovo、LINEMO、IIJmioといった格安ブランドでは、月3GBプランで1,000円以下のものもザラにあります。
「でも速度遅いんでしょ?」「手続き面倒そう」と感じている方も多いと思いますが、今や格安SIMも5G対応・eSIM即日開通が当たり前になり、手続きは最短10分で完了します。
むしろ大手キャリアに比べて自由度が高く、「必要な時だけ使う」「Wi-Fi中心でデータ抑える」などの柔軟な運用ができるのがメリットです。
スマホ代節約の基本ステップは、以下のとおり。
- 1ヶ月のデータ使用量(GB)を確認する
- 通話の使用頻度を把握(LINE通話がメインなら通話定額不要)
- Wi-Fi環境を活用する(自宅/職場にあるなら通信量節約)
- 端末は買い替えず、今のスマホをそのまま使う(SIMフリー対応)
- 必要な容量・通話スタイルに合った格安プランを選ぶ
特にデータ使用量の把握は重要です。
実際、「月20GBプランを契約してるけど、ほぼWi-Fiでしか使ってない」という人が、月3GB未満しか使っていないというケースは非常に多いです。
たとえばこんなプランもあります。
- povo:基本0円、使う時だけデータ追加
- 楽天モバイル:月3GBまでは1,078円(税込)
- LINEMO:月3GBで990円(税込)
- IIJmio:月5GBで990円(税込)
これらに乗り換えるだけで、月5,000円の節約も夢ではありません。
年間にすると**6万円近い固定費削減**。これって、副業で月5,000円稼ぐのと同じ価値があるってことですよね。
家計全体を「見える化」するともっと節約できる
ここまでで、「電気」「ガス」「スマホ」の固定費見直しだけで、年間およそ6万円の節約が可能であることがわかりました。
でも、もう一歩踏み込むなら、家計全体の支出を“見える化”することが重要です。
人間、見えないものはコントロールできません。たとえば「今月いくら使ったか」「食費にどれくらいかかってるか」なんとなくしか把握していない人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、家計簿アプリの活用です。
とくに最近は「連携型」のアプリが進化していて、以下のような機能があります。
- 銀行口座やクレジットカードと連携
- レシートをスマホカメラで自動読取
- グラフで支出の傾向を可視化
- 節約アドバイスをAIが提案
代表的なアプリ:
- マネーフォワードME(連携数No.1)
- Zaim(初心者にやさしい)
- OsidOri(夫婦や家族での共有管理)
筆者のおすすめは「マネーフォワードME」。無料版でもかなりの情報が管理でき、**「何にどれだけ使っているか」がパッと見でわかるのが最大の魅力**です。
見える化すると、「あれ?サブスク3つも入ってる?」「毎週コンビニ通ってるな」といった無意識の浪費に気づくことができます。
ここで注意すべきは、「節約=我慢」ではないということ。
自分が本当に使いたいお金を確保するために、“それ以外”を削っていくという発想です。
この考え方こそが、「楽しく続けられる節約」の本質であり、副業に回せる時間や資金を生み出すカギでもあるのです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後に、今日の内容をまとめてみましょう。
- 電気は「アンペア数の見直し」+「新電力比較」で月500〜1,000円カット
- ガスは「電気とのセット割」+「比較サイト活用」で月500〜1,000円カット
- スマホは「格安SIMへの乗り換え」で月3,000〜6,000円カット
- 家計簿アプリで支出全体を見える化し、無駄を減らす
これらをすべて実行しても、かかるのは数時間。しかも、一度設定すれば毎月自動的にお金が浮いていく──まるで“仕組み化された副収入”です。
副業を始めるのは大歓迎です。でも、まずは今の支出を見直すことで、最小限の手間で最大の効果を得られる可能性があるのだと、忘れないでください。
「副業=時間を使ってお金を増やす」
「節約=時間を使わずにお金を増やす」
この2つをうまく組み合わせることで、あなたの収支バランスは飛躍的に改善していくはずです。
次は、浮いたお金で“本当にやりたいこと”に挑戦する番です。
ぜひ今日から、“稼ぐ前の準備”として、固定費の見直しを始めてみてください。