「副業で稼ぐ」は現実的？Webライターと動画編集を徹底比較！

副業で「月3万円稼ぎたい」「本業の収入を補填したい」というニーズは今や当たり前。とくにコロナ禍以降、在宅ワークに適した職種として注目されてきたのが「Webライター」と「動画編集」です。

しかし、「なんとなく自分にもできそう」「PCがあればできるって聞いた」そんな理由だけで選んでしまうと、思ったほど収入が得られなかったり、すぐに挫折してしまう人も少なくありません。

そこでこの記事では、副業初心者でも無理なく始められて、なおかつ“ちゃんと稼げる”のはどっちか？をテーマに、筆者の経験と実際のデータをもとに比較していきます。

どちらにも向き不向きがありますが、あなたが副業で成功するために、今どちらを選ぶべきかの参考にしていただければと思います。

そもそもWebライターと動画編集ってどんな仕事？

まずは両者の基本的な仕事内容から確認しておきましょう。

Webライターとは、主に企業や個人の依頼で「文章を書く仕事」です。テーマに沿って記事を作成したり、ブログ、コラム、広告コピー、SEO記事、インタビュー記事など多岐にわたります。

動画編集は、撮影された映像素材をカット、BGM挿入、テロップ追加、効果音の挿入などを行い、YouTubeやSNSなどに最適な形に仕上げるクリエイティブワークです。

一見、どちらも「パソコンひとつでできる」と言われがちですが、実は求められるスキルや使うツールが大きく異なります。

次章からは、項目ごとに詳しく比較していきましょう。

収益性：実際にどれくらい稼げる？

■Webライターの収益モデル

初心者向けの案件では、文字単価0.5〜1.0円が一般的。たとえば3000字の記事を1本書いて1500円〜3000円程度。月に10本納品できれば、月収1万5000円〜3万円は可能です。

一方で、経験を積んで文字単価が2円〜5円以上になれば、1記事あたり1万円を超えることも。継続クライアントを得られれば、月5〜10万円以上も現実的に狙えます。

■動画編集の収益モデル

初心者は、カット編集＋テロップ＋効果音で1本3000〜5000円程度からスタートが主流。最初のうちはYouTube編集が中心で、1本編集に5〜8時間かかることもあります。

中級者以上になると、YouTubeのフル編集で1本1万円〜2万円、企業PRや広告案件では3万〜5万円も珍しくありません。スキルと営業力が収入に直結する傾向が強いです。

つまり、初心者が最初に稼ぎやすいのは「Webライター」、中長期で単価を上げていけるのは「動画編集」という違いがあります。

スキル習得の難易度は？

これは副業初心者にとって、最も重要なポイントかもしれません。

■Webライターのスキル難易度

基本的にWordが使えればOK。専門知識は不要で、「誰かに分かりやすく伝える力」があればスタートできます。もちろんSEOや構成力など覚えるべきことはありますが、数週間〜1ヶ月の学習で十分実践可能です。

■動画編集のスキル難易度

Premiere ProやCapCut、DaVinci Resolveなどの編集ソフトに慣れる必要があります。基礎操作からテロップやBGMの挿入、エフェクト処理まで幅が広く、習得には最低でも1〜2ヶ月、独学なら3ヶ月以上はかかると思っておきましょう。

また、ソフトの使い方を覚えるだけでなく、視聴者の心をつかむセンスや構成力も求められます。

そのため、最短で副業デビューしたい人にはWebライターの方が有利です。

作業時間・初期投資・将来性まで完全比較！あなたに合う副業は？

作業時間と生活リズムの相性

副業を選ぶうえで見落としがちなのが、「どれくらいの作業時間がかかるか」という視点。特に本業がある人にとっては、無理なく続けられるかどうかが重要ですよね。

■Webライターの場合

執筆にかかる時間は、初心者で3000文字あたり4〜6時間程度が目安。調べものが多いテーマだともっとかかる場合もありますが、慣れてくると2時間程度で1記事書けるようになります。

メリットは、自分の好きな時間に作業できること。深夜や休日など隙間時間でも取り組めるため、フルタイム勤務の人でも無理なく両立しやすい副業です。

■動画編集の場合

編集作業は、1本あたり5〜10時間以上かかることも。特に慣れるまでは作業スピードが遅く、「納期が間に合わない」とプレッシャーを感じる人もいます。

また、動画素材が届く時間や修正対応に追われるケースもあり、「自分のペースで作業しにくい」という難しさがあります。

つまり、時間のコントロールがしやすいのはWebライター、まとまった作業時間を取れる人向けなのが動画編集です。

初期費用とランニングコストの違い

■Webライターの初期費用

基本的にPCが1台あればスタート可能。あとは無料のGoogleドキュメントやWordで執筆できます。

学習コストも低く、有料の講座を受けなくても、無料記事やYouTubeで基礎を学べる点も魅力です。仮に有料のライティング講座を受けたとしても、1〜3万円台とリーズナブル。

■動画編集の初期費用

編集ソフト（例：Adobe Premiere Pro）は月額2,728円〜の課金が必要。また、動画編集にはある程度高スペックのPC（メモリ16GB以上、グラボ搭載推奨）が必要となり、10万円以上の初期投資を想定しておくと安心です。

さらに、ストック音源やフォント素材などにお金をかけたくなるシーンもあり、結果的に初期＆ランニングコストはやや高めです。

将来性・需要のトレンドは？

■Webライターの未来

AIの進化により、記事生成や簡易ライティングは自動化が進みつつあります。そのため「誰でも書ける内容」だけだと淘汰されていく可能性はあります。

一方で、体験談や取材記事、SEO構成力など“人間にしかできない領域”の需要は根強いです。特に医療・金融・法律など専門性の高いジャンルでは、今後も報酬単価は高止まりが続くでしょう。

■動画編集の未来

映像コンテンツ市場は拡大の一途。YouTube、TikTok、Instagram Reels、企業のPR動画など、動画の需要はますます高まっています。

また、企業が「インハウスで動画制作を内製化する」流れが強まっており、編集を外注できるフリーランサーは今後も重宝される見込みです。

ただし、テンプレ編集や自動ツールを使った“作業的な編集”はAI化の波が近く、差別化ポイントを持たないと単価が下がっていく可能性も。

結局どっちが向いてる？タイプ別診断！

▼Webライター向きの人

• 文章を書くのが苦じゃない
• 1人でもコツコツ継続できるタイプ
• 初期投資はできるだけ抑えたい
• 本業が忙しく、作業時間が不規則

▼動画編集向きの人

• 映像や音楽に興味がある
• センスを活かして仕事したい
• まとまった時間をとれる
• ある程度の初期投資が可能

どちらが“絶対に良い”というものではありません。副業は「継続してこそ成果が出る世界」。自分が楽しめるか、ライフスタイルに合うかが選択のポイントです。

まとめ：まずは小さく始めて、自分に合うほうを選ぼう

Webライターも動画編集も、副業としては十分に稼げる可能性があります。ただし「向いているかどうか」で大きく成否が分かれます。

どちらにせよ、最初は小さく始めて、まずは月1万円を目指すのが現実的です。その中で「楽しい」と思えるか、「時間がある程度かけられるか」で、本格的に伸ばす副業を決めていくといいでしょう。

「気になっていたけど手を出せなかった…」という人は、まず1本、実際に案件に応募してみることから始めてみませんか？