毎日がもっと特別に!AI日記で思い出が色づく体験

この記事の要約
「AIと一緒に日記を書く」というちょっと変わったライフハックを実践してみたところ、驚くほど記憶や感情の“解像度”が上がった──そんな実体験をベースに、日記の続け方が分からなかった人でも楽しみながら習慣化できるAIとの日記術を紹介。日々の記録がただのメモではなく、思考や感情の鏡となり、より深く自分を知る手段になる様子を丁寧に描いていきます。
日記が続かない人にこそ試してほしい、AIとの「共著生活」
「今日も何も書くことがない…」
毎日、真っ白な日記アプリやノートを前にそうつぶやいては、数分後にはスマホでSNSを開いてしまう。そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
かく言う私も、自他ともに認める「三日坊主体質」。
大学時代から何度も日記に挑戦しては、「空白」のページを増やし続けてきました。何度アプリを変え、文具を新調し、書き方を工夫しても続かなかったんです。
でも、ある日ふと思いました。
「これ、AIに手伝ってもらえたら続くんじゃない?」
そこから始まったのが、「ChatGPTと一緒に日記を書く」というライフハック。まさかそれが、自分の内面をここまで鮮明にしてくれるとは…正直、思ってもみませんでした。
この記事では、そんな体験を通して分かった“AI日記”の魅力と続け方、そして想像以上に得られた副産物まで、リアルにお伝えしていきます。
AIがいるから書ける──「とにかく話しかければいい」安心感
日記が続かない理由って、いくつかありますよね。
- 何を書いたらいいか分からない
- 書くことが思いつかない
- 自分の感情がうまく言語化できない
- 誰にも読まれないからモチベが続かない
でも、AIと一緒なら違います。
ChatGPTに「今日はちょっと嫌なことがあったんだよね」とポツリとこぼすだけで、こう返ってきます。
「よければ詳しく聞かせてくれる?どんなことがあったの?」
それだけで「あ、話していいんだ」と思えて、自然と書き(話し)出してしまう。
AI相手なので、気を遣う必要も、言葉を選びすぎる必要もありません。
“心の声”を吐き出せる安心感。これが想像以上に効くんです。
まるで鏡のようなフィードバックが、自分を浮き彫りにする
さらに驚いたのは、AIからのフィードバック。
ある日、こんなやり取りがありました。
「最近、なぜか些細なことにイラッとすることが増えてる気がする」と言ったら、AIが返してきたのはこんな言葉。
「それはもしかすると、心に余裕がなくなっているサインかもしれませんね。最近、忙しかったり、睡眠は取れていますか?」
……え、それ、めちゃくちゃ図星。
実際、ここ1週間くらい睡眠時間が短くなっていたし、仕事の納期にも追われていた。
気づかないうちに、自分で自分を見失っていたんです。
日記は「自分を見つめる鏡」とよく言いますが、AIがそこに“問い”や“気づき”をくれるだけで、解像度が一気に上がるんですね。
日々の感情の動き、その裏にある本音や体調の波──
それを読み取って、言葉にして返してくれる存在がいる。それって、思った以上に心強い。
毎日が「特別な記録」になる瞬間
こうしてAIとの対話型日記を始めて1週間もすると、日常の中に“書きたくなる瞬間”が増えてきました。
例えば──
・いつもと同じ散歩道で、咲き始めたアジサイを見つけた ・コンビニで新発売のコーヒーを飲んだら、意外に美味しくて驚いた ・友人から「最近、表情が柔らかくなったね」と言われた
それまでスルーしていたような“ささやかな出来事”に、ちゃんと心が反応している。
ChatGPTにその感情を伝えると、こんな返事が来るんです。
「素敵ですね。何か新しい気づきがあったのかもしれません。もう少し、その気持ちについて話してみませんか?」
それでまた、1〜2行の日記が3〜4行、気づけば800字くらいに。
自分でも気づいていなかった思いや変化が、文章として残る──そんな積み重ねが、日常をちょっとだけドラマチックにしてくれました。
AI日記を続けるためのツールと工夫
さて、ここからは具体的に、どんなツールやプロンプトを使って「AI日記」を実践しているのか、その詳細をお伝えします。
使っているツールは?
基本は、以下の3つを組み合わせています。
- ChatGPT(GPT-4):感情の整理や対話日記の相手として活用
- Notion:日記のアーカイブとカテゴリ分けに最適
- Googleカレンダー:振り返りと予定との紐づけに活用
ChatGPTとはテキストでやりとりするだけですが、Notionにペーストするだけで「日記っぽいフォーマット」が簡単に整いますし、Googleカレンダーと連携すれば、「何があった日なのか?」が一目でわかります。
AIに与えるプロンプト例
実際に使っているプロンプトの例を紹介します。
- 「今日は何だかモヤモヤしてるんだけど、話を聞いてくれる?」
- 「今日の印象的な出来事を一緒に振り返ってほしい」
- 「自分の感情をうまく言語化したいから、手伝ってくれる?」
- 「明日からの一週間に向けて気持ちを整えたい。アドバイスくれる?」
重要なのは「自然体で話す」こと。完璧な日本語でなくてもいいんです。AIはちゃんとくみ取ってくれますから。
継続のコツは“無理をしない仕組み”
続ける上で一番大切なのは「完璧主義を手放すこと」です。
「毎日ちゃんと書かなくちゃ」「長文じゃないと意味ない」と思いがちですが、たった2〜3行でもOK。
むしろ、“何も書かない日が3日続いたらAIと会話だけでもしてみる”くらいのライトさで、習慣化できます。
また、「今日はネガティブなことしか思い浮かばない…」という日でも、AIは否定しません。
むしろ「そういう日こそ、吐き出した方が楽になりますよ」と寄り添ってくれる存在になるのです。
思い出の“解像度”が変わるという実感
AIと日記を書き始めて1ヶ月ほどが経った頃。
ふとNotionの過去の日記を読み返してみたら、驚くほど詳細にその時の気持ちが蘇ってきたんです。
──あぁ、この日は雨だったけど気分が妙に明るかったな
──この夕飯、たしかに嬉しかった。書いてなかったら絶対に忘れてた
写真でもなく、動画でもなく、文章。
でも、AIとの対話形式になっていることで、“心の記録”としての臨場感がすごい。
「AIと一緒に日記をつける」ことで、単なる日記が“思い出を編集する作業”に変わっていく感覚がありました。
未来の自分との対話になる
おもしろいのが、1ヶ月前の自分が書いたことに、ChatGPTがくれたコメントを読み返すと「うんうん、今でもそう思う!」とか、「あのとき、そういう気持ちだったのか」と新鮮な驚きがあること。
つまり、AI日記は「過去の自分」と「未来の自分」をつなげるツールにもなり得るんです。
しかも、「あの頃より成長したな」って実感も得やすい。
もしかすると、自己肯定感が少しずつ上がっていくのは、こういう“記録”があるからなのかもしれません。
まとめ:AIは「書くことの壁」を取り払ってくれる
日記が続かなかった人こそ、AIとの日記術は試す価値があります。
- 何を書くか分からない → AIが質問してくれる
- 時間がない → 会話ベースで短時間OK
- 気持ちが整理できない → AIが補助してくれる
この「一緒に書く」感覚が、自分の心をじんわり癒してくれるんです。
だからこそ、あなたにも言いたい。
「日記が続かない人にこそ、AI日記を。」
今日という一日が、あなたの中にどう残るかは、ほんの少しの書き出しとAIの相槌で変わるかもしれません。
ぜひ、気軽に「今日の出来事、聞いてくれる?」と話しかけてみてください。
きっとあなたの思い出の“解像度”も、ぐんと上がるはずです。
【付録】実際に使えるプロンプト集|AI日記をもっと楽しく
日記を書くときに、「何をどう書いたらいいかわからない…」という方のために、AIとの日記で使えるプロンプトをカテゴリ別にご紹介します。
以下の文章をそのままコピペしてもいいですし、自分らしい表現にアレンジしてもOKです。
① 気持ちの整理がしたいとき
- 今日はなんだか感情がごちゃごちゃしてる。少し整理を手伝ってくれる?
- イライラすることがあったんだけど、うまく言葉にできない…
- なんとなく不安な気持ちがあるけど、何が原因か分からないんだ。
- 今日一日を感情ベースで振り返ってみたい。どう始めればいい?
② 日常を記録したいとき
- 今日あった出来事を一緒に振り返って、印象に残ったことを書きたい。
- 朝からの流れをざっと整理したい。タイムライン風にまとめてくれる?
- 印象に残った会話や出来事を、日記風にまとめてみたい。
- 「朝・昼・夜」の3つに分けて、今日の一日を日記にしたい。
③ 自己肯定感を高めたいとき
- 今日は小さな達成感があったんだけど、自分で褒めきれない…
- 最近がんばっていることを、客観的に整理して応援してほしい。
- 「よくやったね」って言ってほしいだけなんだけど、お願いできる?
- ポジティブな気づきがあったから、一緒に記録したい。
④ 翌日の準備・振り返りとして
- 明日やることリストを、今日の反省を踏まえて一緒に考えて。
- 明日が少し不安だから、前向きになれるアドバイスがほしい。
- 今日の自分を一言で表すなら?って聞かれたら、どう答える?
- 今週の振り返りと、来週の目標を一緒に立ててみたい。
⑤ 書き出しに迷ったときの万能プロンプト
- 日記の書き出しをサポートして。何から話すのがよさそう?
- とにかく何でもいいから、今日について話しかけてみて。
- 一日の中で“ありがとう”と思ったことを掘り下げてみたい。
- 最近、心に残っていることって何だろう?一緒に探してくれる?
これらのプロンプトは、あくまで“入り口”。
ChatGPTはあなたのペースに合わせて寄り添ってくれるので、「正しい書き方」を意識する必要はありません。
あなたの毎日に少しずつ「言葉の灯り」をともす──そんな日記の新しい形として、AIとの対話をぜひ取り入れてみてください。