本当に稼げる?メルカリ副業のリアル収支

この記事の要約
「副業で少しでも収入を増やしたい」と思ったとき、真っ先に名前が挙がるのが「メルカリ」。不用品を売るだけでお金になるという手軽さから、誰でも始められる副業の代表格ですが、実際のところ“どれくらい稼げるのか”はやってみないと分かりません。この記事では、筆者が1ヶ月間メルカリ副業に取り組んだリアルな記録をもとに、売れた物・利益・時間のかかり具合・本音ベースでの感想を赤裸々に公開。副業として本当にアリかどうか、気になる人必見の体験レポです。
なぜ「メルカリ副業」を選んだのか?
「副業、始めたいけど何から手をつければいいか分からない」 「できればリスクが少なくて、初期費用ゼロで始めたい」
…そんなことを考えていた、ある日の夜。
ネットをウロウロしていると、ふと目に入ったのが「メルカリ副業で月1万円稼いだ話」的なブログ記事。
それを読んだ瞬間、「あ、これ自分にもできそうかも」とスイッチが入ったのです。
理由はシンプルでした。
- 登録無料
- スマホだけで完結
- 最初は家にある“いらないもの”から始められる
「副業=ブログ・動画・投資」みたいなイメージがある中で、即現金化できる“モノ売り”は非常に現実的。
しかも、「家に眠ってる不用品の整理になるなら一石二鳥」と思い、さっそくアプリをダウンロード。
ここから1ヶ月間の「メルカリ副業生活」が始まりました。
1ヶ月で出品したモノと売れたモノ
スタート初日、まずは部屋をざっくり見渡しました。
・着なくなった洋服 ・読み終えた書籍 ・ゲームソフト(プレイ済) ・もう使ってないキッチン家電 ・未使用の雑貨
正直、「こんなもん売れるのかな…?」と不安でしたが、メルカリでは“中古でも全然OK”というのが当たり前。
1日目に出品したのは10品ほど。結果は──
- 即日売れた:3品(合計2,800円)
- 3日以内に売れた:5品(合計5,600円)
- 1週間経っても売れなかった:2品
この時点で「え、思ってたより売れるんだけど…!」と嬉しい驚き。
とくに反応が早かったのは以下のアイテムです。
- ユニクロのダウンベスト(1,500円)
- Switchの古いソフト(1,800円)
- ミキサー(動作確認済・2,000円)
ここで分かったのは、「生活感あるもの」「実用性が高いもの」はやっぱり強い。
逆に、マイナーな書籍や装飾品は売れ残りやすいという印象がありました。
その後も週に3〜5品ペースで出品を継続。1ヶ月後には合計40品以上を出品し、売れたのはそのうち29品。
売上は…合計28,450円!
もちろんこれは“売上”なので、手数料と送料を差し引いた実際の利益は後ほど詳しく計算します。
1ヶ月間で得た“リアルな利益”と“かかった手間”
さて、ここからはよりシビアに「稼げたのか?」を掘り下げていきます。
まず、メルカリには以下のような費用がかかります。
- 販売手数料:売上の10%
- 送料:出品者負担(多くは175〜800円)
- 梱包資材:基本は100均などで揃える
たとえば、2,000円で売れたダウンベストは──
・販売手数料:200円 ・送料:らくらくメルカリ便(送料700円) →利益:1,100円
このように、意外と「送料」が重くのしかかるのが実情。
そのため、利益を意識するなら「サイズ・重さ・梱包の工夫」が超重要。
梱包には平均5〜10分、コンビニへ発送に行くのに10分、購入者とのやり取りで数回メッセージ。
1品あたり30分程度かかったとすると── 29品で約14.5時間。
で、実際の純利益は以下の通り。
- 総売上:28,450円
- 手数料:2,845円
- 送料:約8,000円(平均275円×29品)
- 梱包資材:約1,000円
最終的な純利益:約16,605円
これを時給換算すると──約1,145円。
おお、これは悪くない数字!
特に「初期費用ゼロ」「スキマ時間にできる」「家が片付く」というメリットも加味すれば、十分“副業として成立する”レベルだと感じました。
続く人と挫折する人の違いは“仕組み化”できるかどうか
実際に1ヶ月取り組んでみて、メルカリ副業における「続く人」と「途中でやめてしまう人」の違いがはっきり見えてきました。
最も大きいのは、“作業を習慣化=仕組み化”できるかどうかです。
たとえば以下のようなルールを作ると、かなりラクになります。
- 毎週○曜日は出品用に写真撮影
- 商品説明テンプレートを作っておく
- 梱包資材はあらかじめ用意しておく
- 発送日は週2回だけに固定(まとめて送る)
これをしておくだけで、1出品あたりにかかる作業時間が体感で半分近くに。
逆に、「思いついたときにだけ出品」「発送も都度対応」みたいなやり方だと、精神的にも時間的にも負担が増えて続きにくくなります。
また、「何が売れるのか分からない」と迷う人も多いですが、売れるものはだいたい決まっていることがわかってきます。
「売れやすいカテゴリ」ベスト5(筆者調べ)
- ユニクロ・GU・無印など“定番ブランド”の服
- 任天堂・PS系のゲームソフト
- 生活家電・キッチン用品
- ビジネス書・資格試験テキスト
- スマホ関連グッズ(ケース・イヤホンなど)
こうしたカテゴリを把握したうえで、不用品を“選んで”出品すれば、無駄な作業も減って継続しやすくなります。
本気で月3万円稼ぐなら「仕入れ」がカギ
「不用品が売れたのはいいけど、売るものがもうない…」
これは、誰もが通る“次の壁”です。
筆者も1ヶ月やって、「もう家の中には売れそうな物はないな…」と感じた時点で、「じゃあ、仕入れってどうすればいいんだろう?」と考え始めました。
実は、メルカリ副業の世界には「せどり(転売)」というジャンルがあります。
これは、安く仕入れて高く売るという基本的なビジネスモデル。
初心者向けの仕入れ先として有名なのは以下の通り。
- リサイクルショップ(セカスト・ハードオフなど)
- ブックオフ(本・ゲーム)
- Amazonや楽天のセール(→メルカリで売る)
- ヤフオク・ジモティー(まとめ買い → 小分け転売)
- ネットフリマ(PayPayフリマなど)
たとえば、「本3冊セット300円で仕入れ → バラ売りして1冊800円」などの方法は王道。
筆者も実験的に、以下のような仕入れをしてみました。
- GUの新品シャツ(タグ付き)をリサイクルショップで300円で購入
- メルカリで980円+送料で販売
- →利益:約500円
このように、仕入れさえ回せるようになれば、月3万円くらいは十分現実的。
ただし注意すべきは、在庫を抱えすぎないこと。
「売れる」と確信できる商品だけを仕入れ、小ロットで回すのが鉄則です。
トラブル対策と“副業としての心構え”
メルカリ副業を続けていると、時折トラブルにも直面します。
以下は、筆者や周囲が経験したトラブル事例です。
- 購入者から「届いた商品が思っていたものと違う」と返品依頼
- 受け取り評価が遅く、入金がなかなかされない
- 発送後に破損し、クレームが来る
こうした事態を防ぐために、以下のことを事前にやっておくと安心です。
- 商品説明は丁寧に、サイズや汚れは明記
- 梱包は過剰なくらい丁寧にする
- 発送後はメッセージで一報を入れる
- プロフィール文に「返品対応の可否」など明記する
そして何よりも、「副業とはいえ、お金をもらう以上は“取引の責任”がある」という意識を持つこと。
信頼の積み重ねが評価に反映され、それがまた売れやすさに繋がるというサイクルを作ることが大切です。
適当に売って、適当に発送していたら、必ずどこかで痛い目に遭います。
たとえ1,000円の商品でも、相手にとっては大事な買い物。
そこを忘れず、丁寧に接していく姿勢が、副業として長くやっていくためには不可欠だと感じました。
まとめ|メルカリ副業は“最初の一歩”に最適
1ヶ月の実践を終えて、筆者が感じたことをまとめます。
メルカリ副業は、「副業って何をすればいいの?」という人にとって、最高のスタートラインになり得るということ。
・スマホひとつで始められる ・初期費用なし ・家が片付く ・すぐにお金になる ・商売の基礎(売る→利益を出す)を学べる
特に、「売れるとはどういうことか?」「お客様との信頼構築とは何か?」といった感覚を養えるという点で、将来的に別の副業を始める際の土台になります。
もちろん、時間効率やスケールには限界があります。
が、それはあくまで「慣れてからの話」。
「月1万円くらいの副収入がほしい」「在宅で何か始めたい」──そう思っている方にとって、メルカリは“最も現実的な第一歩”になることは間違いありません。
まずは一品、出品してみましょう。 そこから、きっと新しい副業の世界が広がります。