単価の壁は「プロフィール」で越えられる

「スキルもないし、副業は無理かな…」と感じたこと、ありませんか？ 筆者自身、最初にクラウドワークスで案件に応募したときは、プロフィール欄に何を書けばいいかも分からず、まったく採用されませんでした。

ですが、その後、「たった3行」書き換えただけで単価が倍増し、継続案件も獲得できるようになったのです。

クラウドワークスは、初心者でも参入しやすい副業プラットフォームです。しかし同時に、多くの人が登録しているため、「目にとまるプロフィール」を作れないと、どれだけ提案しても埋もれてしまいます。

そこで本記事では、筆者自身が実際に成果を出したプロフィール改善の具体例を交えながら、誰でもすぐに真似できる改善術を丁寧にご紹介していきます。

実際に筆者が改善前に書いていたプロフィール

まずは恥を忍んで、改善前の筆者のプロフィール文を公開します。

• 初めまして。現在ライティングを勉強中です。
• 未経験ですが、できる限り頑張ります。
• どうぞよろしくお願いします。

…正直、見るからに「初心者感」満載です。これではクライアントに「この人に仕事を任せて大丈夫だろうか」と不安を与えてしまいます。

では、どのように改善していったのか？その過程を次にご紹介します。

改善後のプロフィール：3つの構成で信頼を得る

筆者が成果を上げたプロフィールは、以下の3部構成になっています。

• ①「私は◯◯できます」：実績 or 強みを先に述べる
• ②「なぜそれが可能なのか」：背景や学習歴・仕事歴
• ③「こんな案件を歓迎」：相手に安心感を与える表現

この構成で書いたプロフィール例がこちらです。

• SEOライティングを中心に、実績30本以上。キーワードに基づいた文章設計が得意です。
• 前職では商品ページの構成・原稿チェックを行っており、検索意図を意識した文章を日常的に書いていました。
• 仮納品や修正対応もスムーズに行いますので、安心してご相談ください。

たったこれだけですが、一気に提案への返信率が上がりました。 未経験でも、「実績」として具体的な数字や職歴、対応姿勢を入れるだけで信頼感はグッと増すのです。

案件獲得につながる「書き方のコツ」

では、ここからは「どんな言葉がクライアントの心に刺さるのか？」を、筆者が複数のクライアントからフィードバックをもらった内容をベースにご紹介します。

①「文章ではなく提案の姿勢を見ている」

あるクライアントに聞いたところ、「文章の上手さよりも、誠実に対応してくれるかどうかを重視している」と言っていました。

つまり、「丁寧な言葉づかい」や「納期を守る意思表示」などが意外と重要なのです。

例えば、こんな一文を入れるだけでも印象は変わります。

「納期や連絡には誠実に対応いたします。レスポンスは基本的に24時間以内を心がけております。」

このような記載があるだけで、「ちゃんとしてそうだな」と思われます。

② 実績がなくても「近い経験」を出す

未経験だからといって書くことがないわけではありません。たとえばこんな工夫ができます。

• 大学でレポートを週5本書いていた → 文章力の証明
• 友人のブログ立ち上げを手伝った → 実務経験扱いにできる
• 趣味でnoteを運営していた → 実績URLとして提示

このように、仕事として報酬をもらっていない経験も、視点を変えれば「信頼の材料」になります。

次に、具体的にどのような一文が採用率を上げたのか、より深堀りして紹介します。

実際に受注できた案件と報酬の変化

筆者がプロフィールを改善した直後、まず1件目に受けられたのは「1文字0.8円」のライティング案件でした。

それまで、応募しても返信すらもらえなかった状態だったのが、改善後は3件応募して2件から返信をもらえ、1件成約しました。

そこから継続依頼をいただけるようになり、結果として次のような案件に繋がっていきます。

• 金融メディアのSEO記事（1文字1.2円／月5万文字）
• 商品レビュー記事（1本4000円／週2本ペース）
• 企業HP用の導入文章（1案件8000円）

改善前と比べると、明らかに報酬水準が変わってきたのが実感できました。

プロフィールがきっかけで信頼を得られると、「この人に他の仕事も頼みたい」と思ってもらえるようになるのです。

クラウドワークスのクライアントが評価するポイント

受注後にクライアントとやり取りする中で、どんな点がプロフィールから伝わったのかを逆に聞いてみました。

すると、以下のような回答が返ってきました。

• 「最初から連絡が丁寧で、やりやすそうだった」
• 「できることとできないことがハッキリ書いてあって安心した」
• 「どんな人かがイメージできた」

つまり、「誇張せず、自分らしい言葉で書いていること」が信頼につながっていたということです。

プロフィールに盛り込むべき4つの要素

ここまでの内容を踏まえて、プロフィール文に必ず入れるべき要素を整理しておきます。

• ① 専門性 or 得意ジャンル（例：SEO、イラスト、事務など）
• ② 経験や背景（学習歴や仕事歴）
• ③ 対応姿勢（納期厳守、修正対応、コミュニケーション）
• ④ 具体的な募集ジャンル・歓迎案件

たとえば、ライター初心者ならこのような書き方ができます。

「SEOライティングを学習中で、過去に20本以上の記事を自主執筆しました。納期・ルール遵守を第一に、報連相も丁寧に対応いたします。初心者歓迎の案件や、記事構成から学べるようなお仕事も積極的にチャレンジさせていただきたいです。」

こうした一文だけでも、読み手に「依頼したくなる」感覚を与えることができます。

さらに魅力を高める工夫とテンプレ

より目立つプロフィールにするためのテクニックや工夫についても紹介しておきます。

① 最初の3行に「目を惹くワード」を置く

プロフィールは全文読まれません。最初の3行で印象をつかまなければ、次へは読まれないのが基本です。

以下のような表現を最初に置くのがオススメです。

• ✔ 元◯◯業界出身のフリーライターです（信頼感）
• ✔ 記事実績300本以上／SEO1位経験あり（実績）
• ✔ 実務未経験→半年で案件20本以上受注（共感性）

これにより、クライアントの視線を引き付けることができます。

② 実績がなくても「提案文」で差別化できる

プロフィール文だけで完結しなくてもOKです。案件に応募する際の「提案文」で丁寧さを見せれば補完できます。

提案文には以下の要素を入れてみてください。

• ・自己紹介（3行以内）
• ・案件への理解（募集要項を読み込んで要約）
• ・対応できる内容と納期
• ・これまでの実績 or 関連経験
• ・最後にお礼と「ご検討ください」の一文

実際にこの構成を守ってから返信率が2倍以上になりました。

③ プロフィールテンプレを活用しよう

最後に、簡易プロフィールテンプレートをご用意しました。コピペ＋編集で使える形式です。

【テンプレ例】 こんにちは。Webライターとして活動している◯◯と申します。
これまでにSEO記事や商品レビューなど計◯◯本を執筆し、主に◯◯ジャンルを得意としています。
前職では◯◯業界で情報発信を担当しており、文章で「わかりやすく伝える力」を培ってきました。
納期厳守、報連相重視をモットーに、丁寧なコミュニケーションを心がけております。
まずはお気軽にご相談ください。

このテンプレを土台に、自分の経験や性格を加えることでオリジナリティも出せます。

自分を信じて、まず一歩目を書こう

副業を始めるときに「自分にはスキルがないから無理」と感じる人は多いです。

でも、プロフィールは「理想の自分」に近づくための設計図でもあります。

あなたの過去や想いを言葉にし、誰かに伝える勇気を持ってください。

そこから、副業の第一歩は確実に動き始めます。