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GWに大流行「推し活」って何?今どきZ世代の楽しみ方が話題

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この記事の要約

Z世代を中心に広がる「推し活」は、GWを迎えて一層の盛り上がりを見せた。本記事では、アイドル・アニメ・ゲーム・Vtuberといった多岐にわたるジャンルの推し活がどのように行われているかを、SNSでの実例と共に、Z世代ライターの視点で語る。

Z世代と「推し活」の現在地

2025年のゴールデンウィーク。SNSを眺めていると、やたら目につくハッシュタグがある。「#推し活」「#GW推し活」「#現地参戦」などなど、まさに“推し活の祭典”とでも言いたくなるような盛り上がりだった。

そもそも推し活とは、自分が好きなアイドル、アニメキャラ、ゲームキャラ、Vtuberなどを応援する活動の総称だ。ライブに行く、グッズを買う、SNSで発信する、作品を布教するなど、その内容は多岐にわたる。

そして、Z世代にとって推し活はもはや趣味ではなく、日常の一部。自分の「好き」を誰にも遠慮せず全力で表現できる場。それが「推し活」なのだ。

SNS文化がもたらした変化

推し活の拡大を支えたのは、間違いなくSNSの存在だと思う。InstagramやX、TikTokといったプラットフォームは、「推し」の魅力をシェアするのに最適な場所となっている。特にZ世代にとっては、SNSこそが情報収集と発信の主戦場。誰かの「推しレポ」や「神席からのレポ」を見て、次のライブの参考にするのはもはや当たり前の行動だ。

また、ハッシュタグ文化も推し活に欠かせない。たとえば「#推しが尊い」「#推しとGW」「#推し活記録」など、気づけば推し活アカウントがいくつも存在していて、日常的に推しの尊さを発信し続けている。こうした動きは、以前よりもファンダムの可視化を可能にし、同じ推しを持つ仲間と出会いやすくなった。

私の推し活とその日常

ここで少し、私自身の推し活について語らせてほしい。私はとある2.5次元俳優を推しているのだが、GW中は彼の舞台の地方公演に遠征していた。推しを追いかけて新幹線に飛び乗り、ホテルで前日譚をおさらいして、グッズ列に並ぶ。どれも最高の時間だった。

公演後には、「このシーンの表情がエモかった!」「演出変更で推しのセリフが増えてた…泣いた…」と、心の底から高ぶった感情をXに書き殴る。そうして推しの活躍を言語化することで、何度も幸せを反芻する。これこそが、推し活の醍醐味なのだと強く思う。

アイドルとファンの新しい距離感

アイドルとの関係性も、SNSの発展により変化している。CDを買って会いに行く「接触型」だけでなく、オンラインでの「距離感を保った接触」も増えてきた。中でもYouTubeライブやInstagramのストーリー更新など、日常の合間に推しの“今”を感じられる瞬間があるのは、ファンにとってかけがえのないことだ。

さらに最近では、「推しが朝食で食べたパンが話題になる」といった、ささいな日常もコンテンツとして消費されるようになっている。それを真似して同じパンを買ってみる、同じカフェに行ってみる。そうした些細な行動も、推しと一緒に生きているような感覚を味わえる。

このようにして、Z世代はリアルとバーチャルの間で絶妙に推しとの関係を構築している。もはや推し活とは、心の拠り所であると同時に、社会との接点にもなっているのだ。

推し活にかかるお金、でもそれ以上の価値

よく「推し活ってお金かかるよね」と言われるけど、本当にその通り。でもそれ以上の“価値”があるからこそ、多くの人が続けてる。実際、私もこのGWだけでライブ遠征、グッズ、コラボカフェ、フォトブック…と諭吉が旅立っていった。

それでも「買わなきゃよかった」なんて一度も思わない。むしろ「買ってよかった」「会えてよかった」「推せてよかった」の連続。ライブ中の推しの目線、衣装、セリフのひとつひとつが、日々のストレスや孤独を癒やしてくれる。推し活は、自分の心を守るための最高の自己投資なんだと、何度も実感している。

SNSで見かけたファンの声

ここで、SNSで実際に見かけたZ世代の推し活に関する声を紹介したい。

「#推し活でGW全部埋まったけど後悔ゼロ。幸せだった…」

「親には言えないくらい課金したけど、推しが尊すぎて感情がバグってる」

「遠征してでも生で見た推しの笑顔、今年イチの宝物になった」

「推しってほんと、人生を変えてくれる存在だよね…」

「推しの幸せが私の幸せ。まじで命の源すぎる」

どの投稿も、推しを想う気持ちが溢れていて胸がぎゅっとなる。これが“推し活”のリアルだ。

推し活はブームではなく“文化”

昔は「オタク=陰キャ」みたいな偏見もあったけど、いまや“推し”がいることはむしろポジティブなこと。「誰を推してるの?」「この推し、知ってるよ!」と、初対面の人とも会話が盛り上がるきっかけになるくらいだ。

Z世代の推し活は、ファッション、旅行、食、ライフスタイル…あらゆるものに波及していて、それはもうひとつの“文化”だと私は思っている。推しがいるから頑張れる、推しがいるから明日が楽しみ、そんな気持ちは決して一時のブームなんかじゃない。

むしろ、推し活があるからこそ、若者たちは自己表現できたり、孤独から救われたりしてる。コロナ禍で失われた青春の時間を、推し活を通じて取り戻している子たちも少なくない。

“推し”は心の拠り所であり、生きがい

推し活は、単なる趣味や娯楽じゃない。それは「生きる理由」であり、「心の支え」だと私は断言したい。

このGW、全国のいたるところで、推しを追いかけて動いた人たちがたくさんいた。誰かにとっての「推し」はアイドルだったり、アニメキャラだったり、スポーツ選手だったり。でもみんな、同じようにその存在を大切に思っている。

「推しがいる人生は最高だ」って、よくSNSで見るけど、本当にそう。2025年のGWも、推しのおかげで何倍もキラキラした時間を過ごせた。きっとこれからも、推しの存在があるからこそ、私は前を向いて歩いていけると思う。

そして同じように、誰かの推し活が、また誰かの人生を豊かにしていく。この連鎖こそが、Z世代が作り上げた“新しい文化”の象徴なんじゃないでしょうか。

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